if文をすっきりさせる

ちょっとしたプログラム記述方法を紹介しようと思います。例えば、次のようなメソッドを記述したとします。

        private void Example0(int x)
        {
            if (x%2==0) {
                // 処理
            }
        }

このif文は必要でしょうか?こんなことを聞くからには、もちろんNoです。ただ、if文が必要ないというのは語弊があります。正確には、処理をif文で囲む必要はありません。次のメソッドは全く同じ動作をします。

        private void Example1(int x)
        {
            if (x%2==1) {
                return ;
            }

            // 処理

        }

xが奇数の時、つまり偶数でないとき、return命令によってメソッド処理を終了させます。すると// 処理 の位置に達したときはxが偶数であることが確定しているので、if文による確認を行わず処理を記述することができます。

この記述方法のうれしいところは、鍵かっこで処理を囲む必要がなくなるところです。例では処理は1行しかありませんが、これが何十行と続くと、最後にぽつんと}が残ることになり、どの鍵かっこと対応しているのかわかりにくくなってしまいます。鍵かっこを使わないpythonのような言語であっても、インデントが右にいきすぎてしまい、プログラムが見にくくなること必至です。

        private bool Example2()
        {

             if (ReturnBooleanMethod1()) {
                // 処理
                if (ReturnBooleanMethod2()) {
                    // 処理
                    if (ReturnBooleanMethod3()) {
                        // 処理
                        if (ReturnBooleanMethod4()) {
                            // 処理
                            if (ReturnBooleanMethod5()) {
                                // 処理
                                return true;
                            }
                        }
                    }
                }
            }
            return false;
        }

この記述方法の問題点は、if文の条件がわかりにくくなることです。xが偶数の時処理をしたいのに、if文の条件式は否定である「xが奇数であるか」の確認を行っています。人によっては処理の流れが追いづらいと感じたり、条件によっては否定の記述が難しい場合があります。1つ前の例では、順にメソッドの条件を満たした場合処理をし、次の確認事項を調べて・・・という流れがわかると思います。この記述方法で書いた場合は次のようになります。

       private bool Example3()
        {
            if (!ReturnBooleanMethod1()) {
                return false;
            }
            // 処理
            if (!ReturnBooleanMethod2()) {
                return false;
            }
            // 処理
            if (!ReturnBooleanMethod3()) {
                return false;
            }
            // 処理
            if (!ReturnBooleanMethod4()) {
                return false;
            }
            // 処理
            if (!ReturnBooleanMethod5()) {
                return false;
            }
            // 処理
            return true;
        }

インデントやかっこは見やすくなりましたが、何となくどういう場合にReturnBooleanMethod4()の確認を行うのかわかりにくいですよね?少なくとも僕にはわかりにくいです。また、メソッド内の最初と最後以外でreturnによって抜けると、処理していると思っていたコードが、実はその前にreturnしていて処理していない!ふざけんな!というような事態になったりするので注意です。

この記述方法は、メソッドだけでなくforループからの脱出(break,continue)でも使えます。また、if … else break のような場合にも、breakする条件を記述することで、そのあとの処理をif文で囲む必要がなくなります。また、elseが消えてますよね。次のコードはbreak文の例を紹介するためだけに書いたどうでもいい動作をするプログラムです。

        private void Example4()
        {
            int sum = 0;
            for (int i=0;i<10;i++) {
                if (i<=5) {
                    sum += i;
                }
                else {
                    break;
                }
            }

            for (int i = 0; i < 10; i++) {
                if (i>5) {
                    break;
                }
                sum += i;
            }

        }

{}で1行とらないような記述方法をとるなら行数は変わりませんが、処理が複数ある場合は{}で1行とる人がほとんどだと思うので、そこそこ使えると思います。

プログラムの見やすい記述方法、書きやすい記述方法は人それぞれだと思います。自分に合った記述方法でデバッグをしやすい、ストレスのたまらないプログラムを書きましょう。

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